
読書ノートとか読書メモって結局めんどくさくて続かないんだよな
でも書き留めておかないと内容思い出せないし…
大学生や社会人になるとビジネス書や新書を読む方が多いです。そういった本は、有益な情報がたくさん書いてあり「仕事で役に立ちそう!」「学んだ内容を実践するぞ!」という気持ちにさせてくれます。
しかし、残念なことに人間は1度読んだだけではすぐに内容を忘れてしまいます。
読んだ内容を忘れないために、読書ノートや読書メモを作成するという方法があります。
メモを取ることによって内容がより頭に入り、さらにメモを読み返すことで内容や読んだ時の情景を思い出すことができます。
しかし、読書メモは作るのがめんどくさいです!
本を読みたかったはずなのに読書メモを取るのに時間がかかってしまい、読書が面倒くさくなった方もいるのではないでしょうか 。
読書ノートや読書メモは続けるのが大事です。
そこで、今回は私のようなめんどくさがりでも継続できる読書メモ法をご紹介します。自分でもいうのもあれですが、かなり便利です。
具体的には、スマホからGoogleアシスタントを利用して、Google spreadsheetにメモしていきます。
やってる人があまりいない方法なので、実際に試したメリットやデメリットも紹介します。
もちろん無料です。
【実例】スマホで簡単読書メモ

メモの完成系はこんな感じです。読んだ本はDaiGoさんの「人を操る禁断の文章術」です。
内容に重複があったりしますが、ありのままを見せるためにあえて直してないです。

文章はかなり正確に認識できているのがわかると思います。漢字変換も自動でやってくれます。
メモするのは「日時・ページ数・メモ内容」です。他にも読んで感じた疑問やアイディアも音声でメモしてます。E列あたりにあるメモ枠は、読んだ後にメモした内容から自分の考えなどをまとめる用の領域です。このメモ枠は手動で入力します。
スマホ→スプレッドシートへの自動入力は以下のようなフローになっています。

使い方は簡単で、スマホのGoogleアシスタントアプリを起動してメモしたくなったらマイクボタンを押して音声入力を開始するだけです。
音声コマンドは自由に決められます。私の場合は画像のように「メモ」「ページ番号」「メモ内容」の順でいうとスプレッドシートにメモされます。

なかなか便利に使えます。続いて試してみてわかったメリット・デメリットを紹介します。
音声入力を使った読書メモのメリット

メリットを5つあげました。それぞれ説明していきます。
- 入力が簡単・早い!
- メモ内容の編集や管理が楽
- Google Home Miniからメモできる
- 声に出すことで頭に入る
- スマホが使えれば無料でできる
入力が簡単・早い!
スマホの音声入力を使った読書メモは、とにかく入力が簡単で早いです。
読書ノートや読書メモを作成する際に問題となっていた「時間がかかる」「めんどくさい」を解消してくれます。手書きで読書メモを作ってたころより格段に読書とメモ作成が楽です。
音声入力が早い理由は、ほとんど本から手を離さなくていいからです。手を離すのはスマホでマイクボタンを押す一瞬だけです。
メモ作成が簡単になったことで、本を読むことにしっかり集中できるようになりました。
集中できるので、読書スピードもあがりたくさんの本を読めるようになります。もちろん大事なことも記録できるので最高です。
メモ内容の編集や管理が楽
Google スプレッドシートはスマホアプリやPCからも見れるので、気になった時にいつでも内容を確認したり追記したりできます。
コピペしてGoogleドキュメントなどに清書することもできたりします。
手書きだと書き直したりするのはかなりの手間ですが、電子的に管理すると簡単にできてしまいます。
また、Google スプレッドシートに記録してるので、読んだ本ごとにシートを整理したりGoogleドライブのフォルダで分けたりとにかく管理がしやすいです。
Google Home Miniからメモできる
今回の方法はスマホ以外でも使えます。自宅にあるGoogle Home MiniやGoogle Nest Miniからもメモできます。
この方法だとスマホもいらないので、どんな姿勢でもメモできます。(アンドロイドだとスマホでもできそう)
例えば、仰向けで寝転がってる状態や立ったままでもメモできます。紙やPCを使ったメモでは、どうしても机に向かう必要があります。本は寝る前に布団の上で読みたいですよね。今回の方法なら寝ながらでも読書メモが作成できます。
私があえてスマホを使ってるのは「OK Google」をいうのがめんどくさいからです。
メモの頻度が多くないならばスマホよりGoogle Homeなどのスマートスピーカーを使ったほうが効率いいです。
声に出すことで頭に入る
手書きで読書ノートを作るメリットに、記憶に残りやすいというのがあります。同様に、音声の場合も声に出すことで頭に残ります。
口に出したことって案外覚えてます。
ブツブツ言いながら読むのでちょっと恥ずかしいですが笑
スマホが使えれば無料でできる
今回使うサービスはGoogleアカウントを持っていれば無料で使えます(Googleさんに感謝)。
よっぽどデータが増えなければ課金しなくても大丈夫です。
もちろんスマホやPCとインターネット環境は別途必要ですが、だいたいの人はすでに持っているでしょう。
音声入力を使った読書メモのデメリット
今回の方法は便利ですが、デメリットもあります。実際に使ってみて微妙だなと思ったことをまとめました。
知っていれば回避可能な内容もあるので、実際に使う時に参考にしてください。
- 長文が入力できない
- 音声を正しく認識してくれない時がある
- 声が出せる環境じゃないと使えない
長文が入力できない
残念ながら長文を入力するとIFTTTのトリガーが反応してくれないようです。入力文が長くなると普通にGoogleアシスタントが検索を始めてしまいます。自分はこれに気づかずけっこう苦労しました。
試したなかだと、20文字くらいがメモできる限界でした。それ以上になると音声はちゃんと聞き取れていてもスプレッドシートに記入してくれません。
20文字はかなり短いです。ほとんどの文は20文字を超えるので、1文を丸々メモするとかは厳しいです。
なので、私はメモするときは頭の中で要約してからメモしてます。
長文を入力できないのはデメリットですが、文を短くまとめるトレーニングになると思ってあまり気になってないです。実際、ページ数が記録されてるので、情報の断片がわかれば後からなんとかできます。
音声を正しく認識してくれない時がある
これは一番大きいデメリットです。認識しづらい音があるようで、ちょっと工夫が必要です。
個人差もあると思いますが、自分の場合「い」から始まる言葉がうまく認識されません。意識して「い」とはっきり言えば大丈夫なんですが、多少声を張るのでだるいです。
例えば、「5つ目の〜」と言ったはずなのに「つ目の」となったりします。
あとは、ページ数の末尾が「2」の文と文の出だしが「に」の文も認識ミスが起きやすいです。「2」や「に」がページ数とメモ内容の切れ目にあると、Googleアシスタントが文の出だしなのかページ数の末尾なのかわからなくなるようです。ページ数が180なのに、文の出だしが「に」から始まるとページ数が182となる時があります。
ページ数を間違えるとあとで確かめる時に困るので、「2」や「に」が切れ目にあるときは確認したほうがいいです。
私の場合、要約する時はなるべく文の出だしが「に」にならないように意識してます。
まあ、音がまったく同じ場合は間違えるのもしょうがないですよね。
声を出せる環境じゃないと使えない
当たり前ですが、声を出せる環境じゃないと使えないです。
自分も自宅で家族に聞かれるのはちょっと恥ずかしかったです笑
あとカフェではこの方法が使えないのも微妙です。基本的に自宅でしか使えないですね。
読書メモ作成方法
メリットとデメリットがわかったところで、どのようにこのシステムを使うのか説明します。
必要なものは基本的に3つです。
- スマホ(またはスマートスピーカー)
- Googleアカウント
- Googleアシスタントアプリ
設定の流れはこんな感じです。結構簡単です。
- IFTTTにログイン
- トリガーとしてGoogle アシスタントと使用する音声コマンドを設定
- トリガー後の処理にGoogle スプレッドシートを設定し、記入するシート名や列を設定
まずはIFTTTにログインしましょう。Googleアカウントがあればサインインできます。IFTTTはスマホアプリもあるのですが、今回はブラウザから設定していきます。
IFTTTの設定はすべて英語で書かれてます。ただ長文はそんなになく、わかりやすいので安心してください。
ログインしたら以下のようになるので右上アイコンをクリックしてCreateを選択します。

クリックするとこのような画面になります。

ちなみにIFTTTは画面にある「If This Then That」の略です。今回設定する内容だと「もしGoogleアシスタントで〇〇と言ったら、Googleスプレッドシートに〇〇と記入する」となります。
画像の「This」のあたりをクリックして処理のトリガーを設定します。検索ボックスにGoogleと入れれば画像のように出てくるのでGoogle Assistantを選択します。

次にどんなトリガーにするか選びます。今回は記録に「数字」と「テキスト」を使うので一番右を選択します。

以下のような画面になるので、どんな言葉から始まって、フレーズ中のどこに数字と文がくるのかを指定します(英語に書いてある通りです)。あとは言語と動作後の返しの言葉を記入します。「#」が数字で「$」がテキストです。これらの記号の前後には半角スペースが必要なので注意です。


トリガーとなる言葉はなんでもいいです。自分の場合はなるべく言いやすくするために短くしてます。また、複数指定しなくても大丈夫です。言語は当然日本語です。
設定できたらCreate triggerを押します。押すと以下の画面になるのでThatを押して設定していきます。

再びサービス選択画面になるので、Google Sheetsを選択。

行をスプレッドシートに追加するので、左の枠を選択します。

シートの設定をしていきます。デフォルトでも大丈夫ですが、管理しやすいので名前とパスは設定します。
スプレッドシート名はそのままファイル名になるので、私は読む本のタイトルにしてます。

最後は保存場所です。何もしないとGoogle Drive直下にGoogleというフォルダが作られその中にシートが入ってます。私はbookフォルダを作ってpathの部分は 「book/」としてます。

これでCreate actionを押せば設定完了です。さっそくスマホのGoogle アシスタントアプリを起動して試してみましょう。下の方のマイクボタンを押せば入力待機状態になるので、設定したコマンドで話しかけます。うまくいくと画像のように設定したセリフが返ってきます。

想定どおりの返事がきたらスプレッドシートに記入されてるかもみてみましょう。ブラウザからでもいいですし、インストールすればスマホのスプレッドシートアプリからでも確認できます。
ちゃんと記録できていれば設定完了です!お疲れ様です〜
ちなみに行は下にどんどん追加されていくので、1行目などに日付やページ数などとカラム名をつけても大丈夫です。
スマホで簡単読書メモのまとめ
音声入力は読書のように手がふさがる作業と相性がいいです。認識精度も高いので普通にメモとして使えます。
注意としては、デメリットにあげたような音声認識が苦手な部分を把握して使うことです。把握してないと何度やってもメモできなくてイライラします。
また、IFTTTは他にも色々なことができて楽しいです。私は今回紹介したパターン以外でもアイデアや疑問メモ用にトリガーを設定してます。IFTTTは他にもいろんなサービスと連携できるので、ぜひ試してみてください。
最後に私はiPhoneでやりましたが、アンドロイドだと「OK Google」が使えた気がするのでもっと使いやすいと思いました。